夏のイベントで着たい浴衣について、30代に似合う浴衣の選び方で悩んでいる方は多いはず。
「年齢に合った大人っぽいデザインの浴衣を選びたい」
「安っぽく見える浴衣でまわりに見劣りしたくない」
という方へ、年齢にふさわしい上質な生地と上品なデザインの選び方の基準について、色・柄・素材ごとにわかりやすく解説。シーン別におすすめしたい浴衣や、浴衣をおしゃれに着こなすコーディネートのポイントについても紹介します。
着物のプロが厳選するおすすめ浴衣を画像つきで紹介しますので、年代にあった浴衣選びで悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
【30代に似合う】浴衣の選び方のポイント
30代の女性は、大人の女性らしい知性と聡明さが感じられるような上品な浴衣を選ぶ必要があります。
大人の浴衣の色や柄、素材、帯などの選び方を理解して、年齢にふさわしい浴衣姿で夏のイベントを楽しみましょう。
「色」の選び方
30代が着る浴衣は、色選びがとても重要です。
年齢にふさわしい品格と落ち着きを感じさせる色を選びたいもの。例えば紺地やボルドーなど、しっとりとした落ち着きがありながら華やかさのある色の浴衣も人気です。アイボリーやシャンパンゴールドなど、上品な明るさのある色もおすすめ。
色別のイメージと色ごとにおすすめの浴衣は、後の項目でくわしく解説します。
「柄」の選び方
浴衣の柄は、自分に似合うテイストと周りから見られたい印象を意識して選ぶのがポイントです。
30代は、少し控えめで上品なデザインの浴衣を美しく着こなせる年齢です。例えば百合や桜などの大人っぽい花柄や、麻の葉柄などの幾何学模様、縞柄など。シンプルでありながらおしゃれに見える柄を選ぶのがおすすめです。
浴衣の柄選びのコツについては後述します。
「素材」の選び方
浴衣の素材選びも大切なポイントです。
30代の場合、高級感のある生地の浴衣が年齢にふさわしいです。木綿素材やポリエステル素材でも少し厚みのある上質な生地を選ぶのがおすすめ。ペラペラの薄い浴衣は10代や20代ならよいですが、30代が着ると安っぽいチープな印象になるので注意が必要です。
また、綿麻などの混紡素材を選ぶと肌触りがよく涼しげでありながら高級感が演出できます。高級浴衣である絞りも大人の着る上質な浴衣として人気です。
「サイズ」の選び方
自分に合ったサイズの浴衣を選ぶことは、美しい着姿と着心地の良さに欠かせません。
サイズが合わないと、せっかくの浴衣姿も美しく見えません。さらに、サイズが大きく異なる浴衣は着ている途中に着崩れやすいので要注意。店舗でマイサイズで仕立てるときは安心ですが、通販で購入する場合はサイズ表をよく確認しましょう。
浴衣は裄(腕の長さ)や丈を少し短めに着るのがかっこいいので、意識してサイズを選ぶのがおすすめです。
「帯」の選び方
帯もおしゃれな浴衣姿に欠かせないアイテムです。
30代の浴衣姿には、シンプルかつ上品な雰囲気の帯がよく合います。例えば博多織の半幅帯は上質で、長く愛用できる逸品です。子どもの浴衣や10代~20代の浴衣にはリボンのような兵児帯を合わせることもありますが、30代の落ち着いた雰囲気にはハリのある素材の半幅帯が個人的にはおすすめです。
帯の素材や結び方によっても印象が変わるので、なりたい浴衣姿に合わせて選びましょう。
【着物のプロ厳選】30代にオススメの浴衣3選
30代の女性におすすめしたい浴衣BEST3を着物のプロが忖度なしで選びました。
年齢にふさわしい聡明感と透明感のある浴衣を自信をもって着こなしましょう。
1位:浜松注染・生成り(ベージュ)に朝顔水紋
ベージュの地にブルーの朝顔が涼し気な浴衣です。
伝統的な注染で染められた本染めの浴衣は、綿麻の上質かつシャリ感のある着心地のよい生地。浴衣に大切な清涼感と大人の女性にふさわしい落ち着きと上品さを兼ね備えた、まさに30代にこそ着て欲しい浴衣です。
2位:紫織庵・夏芙蓉(なつふよう)
京都の紫織庵謹製・ボルドーの赤地に白の芙蓉が大きめで今っぽいデザインの浴衣。
大人っぽさとフェミニンな印象、さらに個性を兼ね備えた印象的な柄がポイントです。
3位:浜松注染・ベージュ地に大菊
浜松注染の本染めのベージュ地に菊柄の浴衣です。
綿麻のしっかりした生地質が高級感たっぷり。色とりどりの線で描かれた菊が大人っぽくフェミニンなデザインです。
【30代の浴衣選び】色別のイメージ&特徴
浴衣は地色によって雰囲気や印象が大きく変わります。
30代に人気の浴衣の色のイメージと特徴について、おすすめの浴衣画像とともに紹介します。画像の浴衣をくわしく見たい場合はリンクからどうぞ。
伝統的な青・紺
青色は、清涼感と伝統的な美しさを兼ね備えた浴衣の定番カラーです。
暑い夏に着ることで見る人に清涼感を感じさせる青は、浴衣で1,2を争う人気色。青=藍は日本で古くから愛され、ジャパンブルーとして国を代表する伝統色でもあります。
とくに紺地に白の柄の浴衣は、涼し気なコントラストで日本の夏を象徴するデザインです。青の浴衣は、30代がしっとりと着こなすのにもっともおすすめの色といえるでしょう。
エレガントな紫
紫色の浴衣は、エレガントな大人の魅力を引き立てる浴衣の色です。
特にダークパープルやラベンダーのようなシックな色合いの浴衣は、30代にぴったりの大人っぽ印象。花柄や抽象的な模様と組み合わせることで、高級感と洗練された印象を演出します。
華やかな赤
赤色の浴衣は、華やかさと女性らしさを演出したい方にぴったりです。
鮮やかな赤やえんじ、ワインレッドなど、華のある印象の浴衣は男性ウケも狙えます。赤地に白やベージュの柄などコントラストの効いたデザインを選ぶことで、赤でも涼し気な浴衣姿に。帯や小物で清涼感をプラスするのもおすすめです。
ナチュラルなベージュ
ベージュ色の浴衣は、落ち着いた雰囲気とナチュラルな魅力を持っています。
ベージュやアイボリーは、控えめかつ上品さを感じさせる浴衣カラー。フェミニンで大人かわいい浴衣姿を目指す方におすすめです。優し気で柔らかい雰囲気のベージュカラーの浴衣姿は、男性ウケ・彼氏ウケもまちがいなしです。
シンプルな黒
黒色の浴衣は、エレガントかつスタイリッシュな着こなしを目指す方に人気。
黒地の浴衣は、個性的でモードなデザインが多いです。モノトーンの柄やアクセントカラーがポイントのデザインを選べば、より個性的な印象に。かっこいい印象で浴衣を着たい方にとくにおすすめしたい浴衣色です。
フレッシュな緑
緑色の浴衣は、フレッシュでナチュラルな印象を与えます。
とくに淡いミントグリーンやアイスグリーンの浴衣は、清涼感のある爽やかな雰囲気で夏のイベントにぴったり。緑は明るい茶色のヘアカラーにも合うので、おしゃれな印象で大人かわいく浴衣を着こなしたい方におすすめです。
【30代の浴衣】柄の選び方のコツ
浴衣は色だけでなく、柄選びも重要なポイントです。
浴衣の柄次第でイメージが大きく変わるので、同性ウケや男性ウケなどなりたいイメージに合わせて選びましょう。ここでは、30代におすすめの柄の選び方のコツについて詳しく紹介します。
花柄の魅力
花柄は、浴衣の定番でありながら非常に人気があります。
特に30代の女性には、大人の魅力を引き出す上品な花柄の浴衣が似合います。紫陽花や芙蓉、牡丹、桜、藤など、日本の四季を感じさせる花々はフェミニンな印象で男性からも好感をもたれやすいです。
浴衣の柄に関しては、夏や秋以外の花でもあまり気にせず着用してOK。花の季節に関するルールにとらわれずに、好みや似合うかどうかで柄を選びましょう。
幾何学模様の使い方
幾何学模様の浴衣は、モダンでおしゃれな雰囲気を持っています。
伝統的な古典柄にも麻の葉や亀甲文様などの幾何学模様は多く、浴衣でも昔から根強い人気です。シンプルかつスタイリッシュな幾何学模様の浴衣は、大人っぽい洗練された浴衣姿を目指す方におすすめです。
縞柄(しまもよう)の効果
縞柄の浴衣は、スタイルアップ効果が期待できる点が魅力です。
縦縞は体を縦長に見せるため、スリムに見える効果があります。すっきりとして粋な縞柄は、30代の浴衣にぴったりの大人な装い。縞の色や幅によって印象が変わるので、好みのデザインを自分らしく着こなしましょう。
動物柄の選び方
動物柄の浴衣は、遊び心があり楽しい印象です。
特に30代が動物柄の浴衣を選ぶ場合、子供っぽくなり過ぎないデザインや色使いを選ぶのがおすすめです。例えば繰り返しの柄にウサギが隠されたデザインや、シンプルにネコが描かれた柄、浴衣では鯉なども人気の動物柄です。好きな動物を浴衣に忍ばせれば、話題性もあり◎です。
【30代の浴衣選び】シーン別おすすめ浴衣
浴衣を着るシーンによっても選び方は変わります。
花火大会や夏祭り、デートや友人との集まりなど、それぞれのシーンにふさわしい浴衣を選びましょう。30代の女性にむけてシーン別のおすすめ浴衣を紹介します。
花火大会にぴったりの浴衣
花火大会には、華やかで目立つデザインの浴衣がおすすめです。
大きな花柄や鮮やかな色合いのものは、夜空に映えることでしょう。また、花火を長時間見ていても疲れないよう、木綿や麻が入った生地など軽くて通気性の良い素材を選びましょう。デザイン性と快適さを兼ね備えたものを選ぶことで、より一層楽しむことができます。
地元の夏祭り向けの浴衣
夏祭りには、涼しげでカジュアルな印象の浴衣がぴったりです。
昔ながらの藍色や白地に涼感のある柄を取り入れると、夏らしい爽やかさを演出できます。地元の小規模な夏祭りではアクセサリーや帯が華美な印象にならないよう、気軽な雰囲気を意識するのがおすすめです。
デートに最適な浴衣
デートには、女性らしさと上品さを兼ね備えた浴衣が最適です。
柔らかい色合いやエレガントな花柄は、フェミニンな印象を与えます。たとえば淡いベージュの地色に赤い花柄などは男性ウケ・彼氏ウケ抜群です。帯やアクセサリーにも気を配って、全体のコーディネートを完璧に。
友人との集まりに適した浴衣
友人との集まりには、好みを反映した自分らしいデザインの浴衣がおすすめです。
例えば動物柄などの遊び心のあるデザインや、ナチュラルな色合いなど、自分の個性を表現できる色柄を選ぶとよいでしょう。柄はシンプルでありながらも個性的なものを選ぶと、友人たちとの話題にもなります。
家族で楽しむ浴衣
家族で楽しむ際には、みんなとお揃いのテイストや、テーマを決めてコーディネートするのも楽しいです。例えば、同じ色の系統や似たような柄を選んで統一感を出すと、浴衣のリンクコーデで写真映えも抜群。また、着付けや素材選びで動きやすさや快適さを重視し、小さなお子様も一緒に楽しめるデザインを選ぶことが大切です。
30代にオススメ!おしゃれな浴衣コーディネートのポイント
浴衣をおしゃれに着こなすためには、スタイリングとアレンジが欠かせません。ヘアスタイルや小物の選び方、足元のコーディネートなど、細かい部分にも気を配ることで、全体のバランスを整えましょう。ここでは、様々なスタイリングとアレンジのアイデアをご紹介します。
①ヘアスタイル
浴衣に合うヘアスタイルはさまざまです。
シンプルなお団子ヘアや編み込みヘアは定番で、おしゃれ度も高いです。また、ゆるふわウェーブやポニーテールも、女性らしい印象を引き立てます。アクセントとして、簪(かんざし)やヘアピンを使うとさらに華やかさがアップします。
②小物の選び方
小物選びも浴衣スタイルを引き立てる重要なポイントです。
例えば、ポイントとして帯に三部紐を巻いてアクセントをつけたり、ガラスやトンボ玉の帯留めを合わせるのもオシャレ。30代の浴衣姿には、巾着よりもかごバッグが大人っぽく魅せるポイントです。
③足元のコーディネート術
足元のコーディネートも忘れてはいけません。
下駄は浴衣には欠かせないアイテムですが、デザインや素材にもこだわりましょう。下駄の素材や色でも雰囲気が変わるので、着る浴衣やなりたいイメージに合わせて選びましょう。台の色が薄い下駄は上品で優しい雰囲気に、濃い塗りの施された下駄はシックでかっこいい印象になります。
④アクセサリーの使い方
浴衣に合わせてピアスやイヤリングなどのアクセサリーを合わせるのも◎。
透けるガラス素材のアクセサリーや、浴衣には一粒パールも涼し気でおすすめ。暖色系の浴衣には金のピアス、寒色系の浴衣には銀のピアスなど、浴衣の地色によってアクセサリーをセレクトしましょう。
⑤帯結びのバリエーション
帯の結び方も、浴衣のスタイルに大きく影響します。
基本的な結び方としては「蝶結び」や「文庫結び」がありますが、アレンジを加えることで個性を表現できます。フェミニンな印象にしたいときは「花文庫」、かっこよく装いたいときは「貝の口結び」など、なりたいイメージに合わせて帯結びをアレンジしましょう。
⑥メイクアップのコツ
浴衣に合わせたメイクアップは、普段とはまた違った雰囲気を楽しめます。
暑さで崩れないよう、ベースメイクは透明感を保ちつつもしっかりめに仕上げましょう。アイメイクやリップは、浴衣の色や柄に合わせるとおしゃれ度アップ。淡いピンクやオレンジ系のアイメイクやチークは、全体に夏らしい華やかさをプラスできます。
30代向けの浴衣選びは大人っぽさと高級感がポイント!
今回は30代の女性にふさわしい浴衣選びのポイントを徹底解説しました。大人の浴衣姿は、10~20代の浴衣選びとは一線を画した洗練された装いが求められます。上品でシックなデザインや、安っぽく見えない素材選びが重要です。
記事で解説した選び方のポイントやおすすめの浴衣を参考に、まわりから一目置かれる高級感のある浴衣姿を楽しみましょう。